クボタ文具店

北星鉛筆
日本式鉛筆削り634


東京の下町、葛飾区には、大変歴史のある鉛筆メーカーである「北星鉛筆」さんがあります。展示会などでは、鉛筆への情熱を込めたお話を聞くことができます。そのため、私は親しみを込めて「鉛筆屋さん」と呼んでいます。
そんな北星鉛筆さんが、「鉛筆屋が鉛筆のために作った鉛筆削り」とも呼べる製品を発売しました。他の鉛筆削りにはない独自の機構も、ひとえに鉛筆への愛ゆえです。
鉛筆好きの方や、お子様に最適の優れた鉛筆削りになっています。


まずはパッケージ。大変気合の入ったつくりで、本体と替刃ユニットが収められています。

 

本体は壊れにくい立方体で、素材も丈夫なので、落としたくらいでは壊れません。ふた、削りユニット、くず受け部に分解できます。
削りユニットからは替刃ユニットが取り外せて、交換することができます。

 

ふたです。3方に7mm軸用、8mm軸用、10mm軸用の穴が開いていて、はめる方向を変えることでそれぞれの太さの鉛筆に対応することができます。
また、それぞれに穴は2個開いていて、後述する削る順番の番号が付いています。「×」のところは穴が開いていないので、使い終わったらこの方向でフタをすれば削りクズが外に出ません。

 

削りユニットです。裏から見ると、削るための2種類の刃が装着されています。表側には鉛筆を導くガイドが成型されていて、狂いなく刃に当てて、削り進めることができます。

 

 

 

実際に削ってみます。まずは鉛筆の太さに合わせてフタの向きを変えてはめて、「1」の穴に鉛筆を差し込みます。

 

フタの穴と削りユニットのガイドで鉛筆がブレないようになるので、そのまま回します。まずは木の部分だけが削られていきます。

 

空振りするようになったら終わりなので、鉛筆を抜きます。このように先に木の部分だけきれいに削られています。

 

次に「2」の穴に差し込みます。こちらで芯の部分を削ることになりますが、きちんとガイドで鉛筆が導かれるので、ブレが少なくなっています。また、先に木を削ったことで回す力が少なくて済み、軽く回すことができます。
ケースが透明なので、削る過程を見ることができ、削り具合を確認できます。
入口から削る刃のところまで距離があるので、しっかり軸を押さえられ、回転ブレを最小限にとどめます。

 

透明ボディのおかげで、上から見ながらお好みの尖らせ方で終えることができます。削りあがりはこのようになります。空振りするまで回せば、もっと尖らせることもできます。
「回す力が小さくなる」、「しっかりしたガイド」、「透明で上から削り具合を観察できる」等により、芯折れがなく、軽快に削ることができます。

 

削りあがりが見慣れない形になりますが、筆記する時に不自由することはありません。全く問題なく筆記できます。芯が丸くなったら、「2」の穴で尖らせて下さい。「2」で芯を削れないくらいになったら、また「1」から始めて下さい。

 

削りクズは本体を分離することで捨てられます。本体の樹脂が厚めになっていてかなり丈夫です。
パッケージには替刃ユニットが1個入っていますので、刃が弱ってきたらユニットごと交換できます。
おかげで長く使って頂ける製品になっています。

 

 

手で鉛筆を回す鉛筆削りは木の部分を削る時に少し力が必要なため、鉛筆を回す時に「ひねる」動きが加わります。すると鉛筆自体の回転軸がぶれて、それが芯折れにつながります。書き出す前に折れてしまうなんて、それでは鉛筆がかわいそう、と思ってこういったものを作るのが、鉛筆愛にあふれた北星鉛筆さんです。
鉛筆のための細かい工夫がたくさん詰まっていて、優秀な製品になりました。特に力の弱い、お子様に使って頂きたい優しい逸品です。

 

 


1,320円

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