クボタ文具店

DYMO ダイモ M-1595


2008年に登場した、新世代のダイモです。長らく主力商品だったM-1585、M-1540A、そしてショートピッチ打ちのM-1535の3機種の特徴を1台にまとめてしまった万能機です。M-1585に至っては、1970年代後半にはもう存在した製品ですから、本当に久々に、ラインナップに大なたを振るったわけです。デザインも角ばったデザインから有機的な曲線主体のデザインに変わり、現代に合うようにアップデートしています。昔のカクカクしたデザインもちょっと捨てがたいですけどね。これはこれで、慣れるとなかなかイイ。6mm、9mm、12mmの3種類のテープが使えて、つまみの切り替えでショートピッチ打ちにも対応します。文字盤もひらがな、カタカナ、アルファベット、数字と全てが打てるようにセットされ、これ1台で充分な内容です!


※ご注意※ 以下の写真では本体色グレーを用いてご説明していますが、現在グレーは生産終了となり、ブルーのみのラインナップになっております。

ダイモって何?という方はこちらをご覧ください



以前の品とは全くデザインが変わりましたが、大きさはそれほど変わっていないみたいです。持った感じも違和感ありません。中央のつまみは、テープ送りつまみです。先端部には、テープ位置と打つ文字が確認できる窓(大)、打つ時の握る力が充分か確認できる窓(小)が付いています。

 

文字盤のセット方法も変わらず。慣れた方は説明書を読むことなくセットできます。右から押し出すとはずれ、左から押し込むとはまります。なぜかアルファベットのみ、表面に銀塗装がされています。ものによって、この銀部分に保護フィルムが貼られていることがあるので、その場合はお好みではがしてください。

 

テープセットは本体の蓋をあけて行います。セットするテープ幅によって挿入するスリットが違うのでよく確認してください。


現在普通に手に入るテープは、9mmのつやありのみです。

 

スリットに差込み、テープ送りつまみで窓(大)からテープの先端が見えるまでテープを送ったあと、テープ本体は窪みにはめこんで、蓋を閉じます。

 

 

 

打つ文字は窓(大)から確認します。窓内の目印が示している文字が打たれる文字です。写真では「A」。盤をカチカチ回して合わせましょう。本体後部のグリップを強く握ると文字が打たれ、テープが1文字分送られます。

 

窓(小)にはインジケータがついていて、文字打ちの時の握る力が充分かが分かるようになっています。写真のように、緑の印が出るまで、強く握ってください。

 


テープは先端から出てきます。

先端下部にはカットレバーがあります。打ち終わったら、テープ送りつまみでテープをちょっと送り、レバーを握ってテープをカットします。

 

打ったテープはこんな感じ。写真は点字テープライターで打った点字です。切れ目が入れられているので、ここから楽にはがせます。これがあるので、カットする前に少しテープを送ってください。(後述)

 

中央部には、テープ送りつまみがあります。カチカチ回すことでテープを送ったり戻したりできます。カットする前にちょっとだけ送ると、文字にカット線がかからなくなります。送り具合は、余白の多さの好みもあるので一概に言えませんが、3~4カチカチくらいがちょうどいいかな?何回か試して、お好みの量を見つけてください。次にテープを打つ時に先頭の余白を少なくするために、カットした後は、窓(大)からテープの先端が見えるまで戻しておきましょう。
また、緑の線を写真の位置にすると、文字の間隔が狭くなるショートピッチ打ちになります。

 

セットされている文字盤です。おそらく日本で必要であろう文字が全て、4枚分セットされています。
なので需要はないと思いますが、別売りの文字盤は、このM-1595には使えません。

文字盤 英数字大
200J
英数字小
145
ひらがな カタカナ
打てる文字 A~Z
0~9
¥ . 
A~Z
0~9 &
- / + ( ) .
¥ ,#
あ~ん -
 ゜
(半濁点)
 ゛
(濁点)
ア~ン -
 ゜
(半濁点)
 ゛
(濁点)
文字高 4.7mm 3.5mm 3.5mm 3.5mm
文字実物
イメージ

※文字実物は実際に打った文字です。
 イメージはテープに打った文字を画像
 で表したものです。
 両方を合わせて参考にしてください。

 

 

 

テプラが登場してからというもの、ダイモの出番はどんどん少なくなっています。でも、ダイモにはテプラにはない特徴がたくさんあります。文字が浮き出しになり、絶対消えない事、文字盤が分かりやすいので機械に不慣れな方でも扱えること、テープが樹脂製なので変質しない事など、いずれもダイモにしかない独自の機能です。そのため、今でも「ダイモじゃないとダメ!」という用途がたくさんあるのです。さらに、近年はレトロ感が好まれるのか、若い方でもお使いの方が増えていると聞きます。デジタル世代の皆さんには新鮮に映るのでしょうね。ぜひダイモならではの使用感を味わって頂きたいです。これぞアナログ!です!

 

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