クボタ文具店

オルファ 一枚切りカッター
キリヌーク詳細説明


特に新聞や雑誌の切抜きなど、下のページを切らないで記事を切り抜きたい、ということがたまにありませんか?カッターではどんなに力を加減しても下を切ってしまったり、切ったつもりが切れていなかったりと意外と難しいものです。

そんな用途に、わりと昔から1枚切りカッターというものがあるのですが、これが思ったより使い方が難しかったんです。
今までの1枚切りカッターは樹脂製のガードがあり、その中からほんの少し刃が出ていました。そのため、こちらでうまく刃が当たるようにカッターを傾けてあげないと上手に切れなかったんですね。刃がセラミックでできていて、1枚しか切れないようにわざと切れ味を鈍くしてあるものもありました。どちらの品も、切るときの感触が紙を擦っているようで、あまりよい感触ではなかったですねぇ。

というわけで、使う人を選ぶ製品だったわけですが、このオルファの1枚切りカッター、「キリヌーク」は、見ていただければ分かるように、普通のカッターと同じ形。使い慣れた製品と同じ使い方で簡単に1枚切りができるようになっています。その秘密は「APC」という新機構です。


オルファの1枚切りカッターと言えば、「ウイング」が長らく生産され、ご存知の方も多いと思います。わりと人気製品だったのですが、それの生産を中止してまで新製品の開発に着手、数年後にやっと出たのがこの「キリヌーク」です。オルファの方から、「今すごい1枚切りを作っていますから」なんて聞いていたのですが、それがこれだったんです。

 

形状は普通のカッターとまるで変わりありません。刃は黄色のスライドで出し入れするようになっています。刃の露出は、ほんのちょっと。

 

これがこの製品の注目ポイント!APC、「オートプレッシャーコントロール」と呼ばれる、新機構です。このスライドバーをずらすことで、刃の沈み込みを変化させることができます。薄い紙ならMIN方向へ、厚い紙ならMAX方向へ動かして調整します。これのおかげで、切る人は、力加減や傾きに気をつける必要がありません。小さなことですが、これで大変簡単に1枚切りをできるようになりました。構造的には刃を抑えている板バネの強さを変えているだけなのですが、単純なのに優れたアイデアです。

 

本体尾部には替え刃が内蔵されていて、連続作業でも万全です。

 

 

 

切る時には、まず同じ厚さの紙で試し切りをして見ることをお勧めします。それでAPCの強さを調整してください。一度調整してしまえば、あとはスイスイ切りまくれます。

 

持ち方も切り方も、慣れ親しんだ普通のカッターと同じように使ってください。使う人によって力のかけ方が違うわけですが、それをAPCがバネの力で調整して、1枚切りに適した力が刃に伝わるようになり、刃の沈み込みを最適にして切ってくれます。

 

コピー用紙の上でコピー用紙を切りました。写真では分かりにくいですが、下のコピー用紙は全く切れていません

 

製品としてあるにはあるけど、わりと使い方にコツが必要だった1枚切りカッター。このキリヌークのおかげで、誰でも簡単に1枚切りができるようになりました。

 

 

今現在、1枚切りカッターという製品自体、とても種類が少なくて、しかもいざ使ってみるとコツが必要、という製品ばっかりでした。そんな中、定番だった「ウイング」をやめてまでこの「キリヌーク」を出してきたオルファ、相当この製品に自信を持っているようです。私自身、1枚切りカッターの、紙を擦るような切れ味が嫌いで、あまり使うことがなかったのですが、これは大丈夫。ちゃんとカッターで切っているような感触で使えます。オルファの自信もナルホド、という感じです。今まで1枚切りカッターを敬遠してきた方にも是非使ってみて頂きたい製品です。

動画が再生されない時は、こちら(Youtube)からご覧ください。

ページトップへ