クボタ文具店

 


国際文具紙製品展ISOT 2011の見学記

 

2011年7月6日(水)~8日(金)まで、文具業界の一大イベント、国際文具紙製品展ISOTが、東京ビッグサイトで開催されました。今回は震災の影響か、ブースの数がかなり少なく、大手メーカーで不参加のところも多かったです。大手さんは震災の影響だけではないようですが。

 

会場入口

今年も初日に行きました。ちょっと遅くなって、昼頃の受付の様子です。

 

日東電工株式会社

この会社は製品を作っているわけではなく、このようなデバイスができますけどどうでしょう?といったつもりで出展です。つまりはこの装置を使って、ゆくゆくはメーカーから製品として出てくるかも知れない、というわけですね。どこのメーカーからかは分かりませんが。
これは、言ってしまえばぺんてるの「エアペン」のようなもの。装置は右下で、バイブルサイズの手帳の大きさにしてあり、ワクの中に普通に筆記したものを読み取ってディスプレイ上に表示できるというもの。もちろん保存も可能なので、ディスプレイがなければそのまま保存して後で取り出せます。

 

日東電工株式会社2

このように、手帳に綴じておけるわけです。重量もそれほどなく、持ち歩きには困りません。筆記の際は専用のペンは必要ないので、スイッチを入れてあとは普通に書いていればOK。アイデアはいいですよね。後は筆記の認識精度をもうちょっと上げてくれないかな。。。ペン先の位置の「高さ」まで認識してしまうのね。

 

啓発コーナー

偽者がこんなに出ていますので気をつけましょう、ってことなんでしょうけど、全く同じと言っていいほどソックリなので、ユーザーさんは見分けつかないですよねぇ。メーカーサイドでしっかり対策採らないと。

 

プラチナ万年筆 ミックスフリー

万年筆を愛好している方には、いろんな色のインクを楽しみたい、という方がいます。メーカーでもがんばってきれいな色のインクを様々作っているのですが、この品は、「混ぜて好みの色を作っちゃってください!」というコンセプトの製品です。インクを混ぜる、というのは初心者にはちょっとハードルが高いですが、元から用意されているインクがなかなかきれいで、それだけでも若い人にも万年筆を使ってもらえるきっかけにもなるのではと思います。

 

プラチナ万年筆

プラチナさんは、万年筆の普及に力を入れています。上のカラフルなインクもその一環ですが、安価な200円の普及品の万年筆を出していています。気軽に手を出せる価格で万年筆の良さをまず知ってもらおうということですね。そしてその後のステップアップとしての製品も用意しています。もうちょっと女性向けのデザインがあるといいなと思います。

 

レイメイ藤井 ペンカット

ペン型に変形して収納に便利なペンカットの姉妹品です。さらに小さくなって、ストラップのようにぶら下げておける大きさにしています。かばん等にぶら下げておけば、いざという時に役立ちます。ハサミの必要な時って意外と多いですからね。

 

レイメイ藤井

ノートパッド、筆記具が入って、その他ポケットも豊富。果てはipadまで収納できるようになっています。必要なものをこれ一つにまとめておけば、かばんの中もスッキリ。出先で必要物を広げる時もスマートです。

 

カール事務機 Angel-5

ここんとこのデザイン重視路線は継続中ですね。この鉛筆削りは塗装がきれいなメタリック。そしてなんといっても懐かしい金属製のボディです。形は昔ながらの安心できる形。日本製にこだわって作られています。最近は電動式が主流になってきていて、そもそも鉛筆が使われませんから、鉛筆削りにも趣味性みたいなのが必要なんだと思います。重厚感ある金属製は人気ありますしね。

 

シャチハタ

包装紙ってきれいな柄のものがたくさんありますよね。捨てるのはもったいない!かといって取って置いても結局使わないですよね。そこでこのテンプレートを使って、「お子様の折り紙にしてしまおう!」という製品です。以前、「封筒にしてしまおう!」という製品がクレタケさんでありましたが、同じ「もったいない」系ですね。

 

シャチハタ スグオシ

日付印、特に名前の入っているデータ印は、毎日日付を変えるのが面倒。しかも小さいので作業がやりづらい!ならば自動にしてみましょう!という製品です。データ印をベースにセットしておけば、自動で日付を進めてくれます。なんとキングジムとのコラボ商品。

 

シャチハタ スグオシ2

で、実際見てみると、本体はこんな感じ。デ、デカイ。。。ベースに、はめにくい。。。自動で日付が変わるだけでこの値段。。。もうちょっと改良が必要かな。。。これならデータネームEXで充分ですよ。シャチハタさん。あれ、かなりの優れものですよ。

 

リヒト デザインマインドカンパニー

今リヒトさんイチオシのツイストリングノート。そのコンセプトを生かしたデザインブランドができていました。意識して「リヒト」を隠して展示していましたが、様々なデザインにトライしていました。写真は、バインダーをモレスキンのような紙製硬質表紙とバンドをあしらったものにしたもの。何度も言うけど、穴の数を業界標準に揃えてくれないかなぁ。

 

キングジム テプラグランド

もう出ないだろうと思っていたテプラの新製品です。今までよりもさらに幅の広いラベルが印字できます。こうなるとライバルはMAXのビーポップになりますね。印字結果はテプラクオリティですが、ビーポップの約半額の値段!

 

キングジム マメモ

昨年発売した卓上液晶メモの「マメモ」。その手のひらサイズの製品が出ていました。これはなかなか手軽に使えていいかも。

 

キングジム ブギーボード

昔、カーボンみたいなベースに半透明のフィルムがかかっていて、その上から棒でなぞって文字を書ける品がありましたが、その電子版のような感じの製品です。黒くなっている画面をペンでなぞると、なぞったとこだけ白くなって文字が書けます。で、上のボタンを押すと瞬時に消せる。まさに前述の製品の再現なわけです。

 

デザインフィル

毎度きれいなデザインの製品を発表してくれているデザインフィル。一般の方々の注目度が高いのか、いつもブースは混んでいます。これはブラス(真鍮)を使って作られている文房具。定規から筆箱、鉛筆の補助軸などなど。

 

北星鉛筆 大人の鉛筆

昨年の文紙フェアでしたかね。試作品が展示されていました。それが発売されて、大人気商品になっています。「鉛筆屋が作った芯ホルダー」です。プラ製や金属性が多いホルダーの軸を木製にしていて、持った時にしっくりくる、やさしい感じがいいところ。

 

大一アルミニウム製作所 ピクトリアルシリーズ

アルミ製の名刺入れや収納箱を作っていた製作所なんですが、色々目先の変わった製品を作るようになりました。写真左下は携帯につけられるストラップ式のホイッスル。右上は、机にかばんをぶら下げることができるハンガーです。これがうまくバランスを取ってぶら下げられるんです。机に貼り付けるわけではないので、汚したりしないのが○。

 

リラ グルーヴシリーズ色鉛筆

お子様方に持ちやすいように鉛筆の軸が太いのは昨今の流れですが、さらに指が落ち着くようにディンプル(へこみ)をつけてあるのが特徴です。鉛筆の正しい持ち方が身に付きます。熱中して長い時間お絵かきしても、疲れ知らず。どんどんお絵かきしたくなりますね。

 

VCJコーポレーション シャーピーゲル

ニューウェルラバーメイドが輸入したものを販売している会社です。リプレイマックスをはじめとした、アメリカ製の筆記具を扱っています。これは新製品のゲル化した蛍光ペン。既にステッドラーでテキストサーファーが出ていますが、後発だけに筆記線にクレヨンのようなムラが出ないよう改良が施されています。発色も良かったです。

 

SONIC くるんパス

これがすごくイイコンパス!。コンパスって回しにくくありません?回す製品なのに、回しやすさに今まで画期的な革新がなかったんですよね。これは上部のつまみを握って振り回すだけで楽に円がかけます。つまみが本体に乗っているだけの状態なので、手を捻らなくても円がかけます。

 

地方特産

今回、和文具コーナーができていて、地方のメーカーさんがアイデアをこらした製品をたくさん展示していました。写真は水引屋さん。一般の方には受けていたみたいです。私たちのような小規模な小売店からすると、一般の方が注目する品は、もちろん扱いたいのですが、その方法がない、というのが困ったところです。問屋は取り扱ってくれないし、かといって直で仕入れるとロットが大きいし。せっかくすばらしい製品がいっぱいあるのにね。。。。

 

アルスコーポレーション ポケットセクレタリー

とても平たいはさみです。ペンカットでも書きましたが、ハサミの活躍の場は意外と多いものです。こうして小さく平たくなっていれば、手帳にでも挟んでおけて、使いたい時にサッと取り出せます。切った後のものを掴んでおくこともできて、なかなか優れもの。

 

株式会社サニー ペンクル

ホワイトボードマーカーなのですが、消す時にカスが出ないので、クリーンルームなど、カス、ほこりが許されない場所で活躍しているそうです。インクもさることながら、このキャップ。磁石で冷蔵庫などにくっつけておけます。カスが出ないので賞味期限やメモをラップに書くとちょっと便利。もうちょっと気軽に買える価格ならいいのですが。

 

株式会社サニー

紙でできた名刺入れです。とかくシャープなデザインになりがちな名刺入れを和風にしています。表面の模様は柄の和紙を差し込んで表示しているので、差し替えれば好きな模様にできます。

 

株式会社プラスティックアート スティッピー

本の上に乗っかっているのが製品です。もうおなじみの付箋ですが、本にどんどん貼っていくとなんだかグチャグチャで見た目もいかにも「事務」といった感じ。このように楽しい柄が付いていれば、いくら貼ってもむしろどんどん楽しくなるばかり。写真のネコの他にもホントにたくさんの種類があって、好みに合わせて選べます。本の内容によって柄を変えるというのもアリ。本の中から飛び出してきたみたいでいいんじゃないでしょうか。

 

 

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